Windows10で権限問題で削除しづらい古いWindowsフォルダを一括削除する方法
WindowsVista以降のWindowsではシステムファイルの所有者権限管理が厳しく GUI操作でWindowsフォルダを削除しようとすると「権限がありません」と怒られてしまう。 そして削除はできません。古いシステムはリカバリー操作でOS丸ごと元戻しする際に 必須ですから保存する意味はありますが、Windows10の操作に慣れ環境も落ち着けば 古いWindowsフォルダやProgramフォルダなどは丸ごと不要になるものです。
しかしいざ削除しようとしても権限問題から簡単に削除できません。この権限問題を醸す システムファイルの類の削除をWinddows10で行う場合は「ディスク クリーンアップ」という 機能を用いれば簡単に実行できます。ドライブ指定もできますからUSBドライブに交換 組み替えした古いHDDに含まれる削除しづらいファイル類も初期化せずにクリアできます。
窓メニューから「すべてのアプリ」→「Windows管理ツール」→「ディスク クリーンアップ」を選択します。
なお、システムファイルを削除する場合は「システムファイルのクリーンアップ」ボタンを 押してください。削除してもよいファイルをWindowsが自動的に選別してくれます。 削除すべきファイルはセレクタを自己責任で選択する必要があります。このクリーンアップでは ブラウザ・キャッシュなどもクリアできま、常用することでシステム動作の性能維持に役立つはずです。
以下ではそうしたGUIベースの削除プログラムを用いないマニアックなコマンドベースの 削除方法を説明します。管理者起動のコマンドプロンプトを用い以下の手順で一括削除します。
①画面左端下角のウィンドウアイコンを右クリックし「コマンドプロンプト(管理者)A」を起動する 以下のように画面に表示されることを確認する。
Microsoft Windows [Version 10.0.10586] (c) 2015 Microsoft Corporation. All rights reserved.
C:\WINDOWS\system32>
②削除対象のドライブは C: ユーザ名が myname で削除対象のディレクトリが Windows.old であると仮定した場合。以下のような書式のコマンドを打ち込みます。 空白を含むフォルダ名の場合はダブルクォーテーション(")でフォルダ名を挟み込み 指定します。
C:\WINDOWS\system32>CD C:\ C:\>
C:\>takeown /f c:\Windows.old /r /d y C:\>icacls C:"Windows.old" /grant myname:F /t /c /l /q
コマンド takeown はファイル・フォルダの所有権をログインユーザに付け替える。 コマンド icacls はフル・アクセスコントロールをユーザに与える。
上記のコマンド実行は特殊権限が設定されてあるWindowsやProgramフォルダやその中の ファイルのアクセス権限を指定ユーザへ一括して移管するだけです。フォルダやファイルは 一つも削除しません。非削除という意味では安全ですが、ファイル属性に基づくセキュリティ はボロボロになりますから、設定変更後は速やかにフォルダを丸ごと削除するべきでしょう。
実際のファイル・フォルダの削除はGUI操作で普通に行うことができるはずです。 以上のような権限操作と削除の実行は自己責任でお願いします。
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